同級生の話

先日、同級生と再開する機会があった。

彼とは小中と一緒の学校だった。

ひさしぶりだし食事でもということで、

一緒に昼ごはんのカレーを食べ昔話に花を咲かせた。

 

自分には彼のことで印象深いエピソードがあった。

それは中学校の生徒会選挙のことだ。

 

彼は生徒会に立候補していながら、選挙活動を一切やらなかった。

そして投票日、前に出てこう言ったようにおもう。

「皆さんの迷惑になると思い、朝の声掛けなど選挙活動はやりませんでした。

 投票よろしくお願いします。」

 

「おぉ!」と思った。

迷惑になるから朝の声掛けはやらない。

彼の考え方は、正しいと思った。

しかし、結果彼は、生徒会代表ではなく、書記になったように思う。

 

そんなことを食べながら話した。

「よく覚えてるねぇー。そんなこともあったな」

彼はそう言って笑った。

二人共年をとってしまったけど、何も変わっていない気がした。

 

それから数カ月後、ふと彼から電話があった。

「どうしたん、連絡珍しいね」

「じつはさ今度市議会選挙あるやろ?

 公明党の候補に投票してくれないかな。

  是非家族、兄弟にも伝えて・・・・」

 

ちょっと君・・・選挙活動しとるやん・・・

年月は人を変えるんだね。